# スタンドアロンモードでの新しいジェネシスレジャーの開始 スタンドアロンモードでは`rippled`に新しいジェネシスレジャーを作成させることができます。これにより既知の状態が実現され、本番環境のXRP Ledgerのレジャー履歴は使用されません。(これは単体テストなどに特に便利です。) * スタンドアロンモードで新しいジェネシスレジャーを使用して`rippled`を起動するには、`-a`オプションと`--start`オプションを使用します。 ``` rippled -a --start --conf=/path/to/rippled.cfg ``` スタンドアロンモードで`rippled`を起動時に使用できるオプションについての詳細は、[コマンドラインの使用リファレンスのスタンドアロンモードのオプション](/ja/docs/infrastructure/commandline-usage#%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)をご覧ください。 ジェネシスレジャーの[ジェネシスアドレス](/ja/docs/concepts/accounts/addresses#%E7%89%B9%E5%88%A5%E3%81%AA%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9)は1,000億XRPすべてを保有しています。ジェネシスアドレスのキーは以下のように[ハードコーディング](https://github.com/XRPLF/rippled/blob/94ed5b3a53077d815ad0dd65d490c8d37a147361/src/ripple/app/ledger/Ledger.cpp#L184)されています。 **アドレス:** `rHb9CJAWyB4rj91VRWn96DkukG4bwdtyTh` **シークレット:** `snoPBrXtMeMyMHUVTgbuqAfg1SUTb`("masterpassphrase") ## 新しいジェネシスレジャーの設定 新しいジェネシスレジャーでは、デフォルトでハードコーディングされる[準備金](/ja/docs/concepts/accounts/reserves)は**200 XRP**です。この額は、新規アドレスに支給される最低額で、レジャーの1オブジェクトにつき**50 XRP**ずつ増加します。これらは本番環境ネットワークの現在の必要準備金よりも大きな値です。(関連項目: [手数料投票](/ja/docs/concepts/consensus-protocol/fee-voting)) デフォルトでは、新しいジェネシスレジャーでは[Amendment](/ja/docs/concepts/networks-and-servers/amendments)が有効になっていません。`--start`を使用して新しいジェネシスレジャーを開始する場合、ジェネシスレジャーには、構成ファイルで明示的に無効にされたAmendmentを除き、`rippled`サーバでネイティブにサポートされているすべてのAmendmentを有効にする[EnableAmendment疑似トランザクション](/ja/docs/references/protocol/transactions/pseudo-transaction-types/enableamendment)が含まれています。これらのAmendmentの効果は、直後のレジャーバージョンから反映されます。(留意事項: スタンドアロンモードでは[レジャーを手動で進める](/ja/docs/infrastructure/testing-and-auditing/advance-the-ledger-in-stand-alone-mode)必要があります。)新規: rippled 0.50.0