# 入金の制限 銀行に関する規制を遵守するため、金融機関は受け取った資金の出所に関する書類を提出する必要があります。これらの規制は、金融機関が処理するすべての支払いの出所と行き先を追跡することを義務付け、不正な活動を防止することを目的としています。XRP Ledgerでは、支払いは受取人からのインタラクションなしに送受信することができます。このデフォルトの動作には問題がありますが、デポジット認可を有効にすることで、明示的に認可した資金のみを受け取ることができます。 デポジット認可が有効になっているアカウントでは、次のような場合のみ資金を受け取ることができます。 - 事前認可されたアカウント - チェック - エスクロー ## デポジット認可のセットアップ デポジット認可を有効にするには、`AccountSet`トランザクションを使用して`asfDepositAuth`フラグを設定します。[デポジット認可](/ja/docs/concepts/accounts/depositauth)をご覧ください。 ## アカウントの事前認可 デポジット認可を有効にすると、アカウントは、あなたが特に許可しない限り、すべての受信トランザクションをブロックします。これは、あなたの求めていることかもしれませんが、大量のトランザクションを扱う場合、面倒になることがあります。信頼できる業者やアカウントがある場合は、それらの業者からのトランザクションを認可する必要がないように、事前認可することができます。 事前認可されたアカウントによる支払いは通貨を問わないので、認可する通貨を指定することはできません。すべてを認可するか認可しないかです。 [デポジットの事前認可](/ja/docs/references/protocol/transactions/types/depositpreauth)をご覧ください。 ## 未認可のアカウントからの入金を許可する デポジット認可を有効にした後でも、未認可のアカウントから支払いを行うこととは可能です。それを可能にするいくつかの方法があります。 ### Check Checkは、デポジット認可が有効な場合、シンプルで親しみやすく、柔軟な資金移動方法です。Checkは、2つの要素から構成される支払い方法です。送信者がCheckを作成し、受信者がそのCheckを現金化する必要があります。Checkを現金化するとは、入金を明示的に承認することです。 この方法は最もシンプルですが、資金が保証されるわけではありません。Checkは後払いであり、Checkを現金化しようとする瞬間まで資金は動きません。Checkを現金化するときに、送金側のアカウントに必要な資金がない可能性があり、ビジネスによっては遅延やその他の問題を引き起こす可能性があります。 [Checkの利用](/ja/docs/tutorials/how-tos/use-specialized-payment-types/use-checks)をご覧ください。 ### Escrow 入金時の資金保証が必要な場合は、エスクローで入金してもらう方法もあります。通常のエスクローと同様に、送金者はレジャーに資金を確保し、一定の条件が満たされるまで資金を効果的にロックします。これにより、エスクローを閉じて資金を放出するときに、資金が利用できることが保証されます。 [エスクローの利用](/ja/docs/tutorials/how-tos/use-specialized-payment-types/use-escrows)をご覧ください。