並列ネットワーク
XRP Ledgerにはピアツーピアの本番環境のネットワークが1つ存在し、XRP Ledger上で行われるすべての取引はその本番環境のネットワーク、すなわちMainnet内で発生します。
XRP Ledgerコミュニティのメンバーが、メインネットに影響を与えることなくXRP Ledgerとやり取りできるように、テストネットをはじめとするいくつかの代替ネットワークが用意されています。ここでは、いくつかのネットワークを紹介します。
ネットワーク | アップグレード頻度 | 説明 |
---|---|---|
Mainnet | 安定版リリース | ピアツーピアサーバのネットワーク機能を備えた分散型の暗号台帳であり、XRPの土台となるXRP Ledgerです。 |
Testnet | 安定版リリース | XRP Ledger上に構築したソフトウェアのテスト環境として動作する「代替環境」のネットワークです。本番環境のXRP Ledgerユーザに影響を及ぼすことも、本物の通貨をリスクにさらすこともありません。TestnetのAmendmentのステータスは、Mainnetを厳密に反映するようになっていますが、分散型システムが持つ予測不可能な性質により、タイミングにわずかな違いが生じることがあります。 |
Devnet | ベータ版リリース | 次期リリースのプレビューネットワークです。XRP Ledgerのコアソフトウェアへの不安定な変更がテストされます。このAltNetを使用すると、開発者はまだMainnetで有効になっていないXRPLの計画段階の新機能やAmendmentを操作したり学習したりすることができます。 |
Hooks V3 Testnet | Hooksサーバ | Hooksを使用したオンチェーン・スマートコントラクト機能のプレビューネットワークです。 |
Sidechain-Devnet | ベータ版リリース | クロスチェーンブリッジ機能をテストするためのサイドチェーンです。 ライブラリのサポート: - xrpl.js 2.12.0 - xrpl-py 2.4.0 注記: また、 xbridge-cli コマンドラインツールを使用して、ローカルマシンにクロスチェーンブリッジをセットアップすることもできます。 |
テスト用XRPは、XRP Ledgerの実験やアプリケーションの開発、統合に興味のある人々に無償で提供されています。テスト用のXRPは実際には価値を持たず、ネットワークがリセットされると失われます。
並列ネットワークとコンセンサス
使用するネットワークを定義するrippled
の設定はありません。その代わり、信頼するバリデータのコンセンサスに基づいてどのレジャーを正しいレジャーとして受け入れるかを把握します。rippled
インスタンスからなる異なるコンセンサスグループが、同じグループの他のメンバーだけを信頼する場合、各グループは引き続き並列ネットワークとして機能します。悪意のあるコンピュータや不適切に動作するコンピュータが両方のネットワークに接続している場合でも、各ネットワークのメンバーが、定数設定を超えて別のネットワークのメンバーを信頼するように設定されていない限り、コンセンサスプロセスに混乱は生じません。
Ripple社は、TestnetとDevnetでメインサーバを運用しています。独自のrippled
サーバをTestnetに接続することも可能です。TestnetとDevnetでは、多様で検閲耐性のあるバリデータのセットは使用されていません。そのため、Ripple社はTestnetやDevnetを定期的にリセットできます。