UbuntuまたはDebian Linuxへのインストール
このページでは、apt
ユーティリティを使用して、Ubuntu Linux 18.04以降またはDebian 10 にrippled
の安定した最新バージョンをインストールする場合の推奨手順を説明します。
以下の手順では、Rippleによってコンパイルされたバイナリーをインストールします。
前提条件
rippled
をインストールする前に、システム要件を満たす必要があります。
インストール手順
リポジトリを更新します。
sudo apt -y update
ユーティリティをインストールします。
sudo apt -y install apt-transport-https ca-certificates wget gnupg
Rippleのパッケージ署名用のGPGキーを、信頼できるキーのリストに追加します。
sudo mkdir /usr/local/share/keyrings/ wget -q -O - "https://repos.ripple.com/repos/api/gpg/key/public" | gpg --dearmor > ripple-key.gpg sudo mv ripple-key.gpg /usr/local/share/keyrings
追加したキーのフィンガープリントを確認します。
gpg /usr/local/share/keyrings/ripple-key.gpg
出力に、次のようなRipple用のエントリが含まれていることを確認してください。
gpg: WARNING: no command supplied. Trying to guess what you mean ... pub rsa3072 2019-02-14 [SC] [expires: 2026-02-17] C0010EC205B35A3310DC90DE395F97FFCCAFD9A2 uid TechOps Team at Ripple <techops+rippled@ripple.com> sub rsa3072 2019-02-14 [E] [expires: 2026-02-17]
特に、フィンガープリントが一致することを確認してください。(上記の例では、フィンガープリントは三行目の
C001
で始まる部分です。)使用しているオペレーティングシステムのバージョンに対応する適切なRippleリポジトリを追加します。
echo "deb [signed-by=/usr/local/share/keyrings/ripple-key.gpg] https://repos.ripple.com/repos/rippled-deb focal stable" | \ sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/ripple.list
上記の例は、Ubuntu 20.04 Focal Fossa向けのものです。。その他のオペレーティングシステムについては、
focal
という単語を次のいずれかに置き換えます。bionic
for Ubuntu 18.04 Bionic Beaverbuster
for Debian 10 Busterbullseye
for Debian 11 Bullseyejammy
for Ubuntu 22.04 Jammy Jellyfish
rippled
の開発バージョンまたはプレリリースバージョンにアクセスするには、stable
ではなく次のいずれかを使用します。unstable
- プレインストールビルド(release
ブランチ)nightly
- 実験/開発ビルド(develop
ブランチ)
警告安定版ではないナイトリービルドはいつの時点でも壊れる可能性があります。これらのビルドを本番環境のサーバに使用しないでください。Rippleリポジトリを取得します。
sudo apt -y update
rippled
ソフトウェアパッケージをインストールします。sudo apt -y install rippled
rippled
サービスのステータスをチェックします。systemctl status rippled.service
rippled
サービスが自動的に開始します。開始しない場合は、手動で開始できます。sudo systemctl start rippled.service
次のステップ
rippled
が残りのネットワークと同期されるまでには数分かかることがあります。その間、レジャーがない旨を知らせる警告が出力されます。
rippled
ログメッセージの詳細は、ログメッセージについてをご覧ください。
rippled
が残りのネットワークと同期されたら、ストックrippled
サーバが完全に機能するようになります。このサーバを、ローカル署名やXRP LedgerへのAPIアクセスに使用できます。rippled
サーバがネットワークと同期されているかどうかを判別するには、rippled
サーバの状況を使用します。rippled
のコマンドラインインターフェイスを使用すれば、これを迅速にテストできます。
rippled server_info
rippled APIを使用したrippled
サーバとの通信について詳しくは、rippled API referenceをご覧ください。
ストックrippled
サーバを実行できたら、次に検証サーバとして実行してみましょう。検証サーバについて、そして検証サーバを実行する理由については、バリデータとしてのrippledの実行をご覧ください。
rippled
サーバの起動でお困りですか? rippledサーバが起動しないをご覧ください。
その他の構成
rippled
は、デフォルト構成でXRP Ledgerに接続する必要があります。ただし、rippled.cfg
ファイルを編集すれば、設定を変更できます。推奨される構成設定については、容量の計画をご覧ください。
推奨インストールでは、デフォルトで/etc/opt/ripple/rippled.cfg
という設定ファイルを使用します。その他の場所としては、$HOME/.config/ripple/rippled.cfg
($HOME
はrippled
を実行しているユーザのホームディレクトリです)、$HOME/.local/ripple/rippled.cfg
またはrippled
を起動した現在の作業ディレクトリがあります。
すべての構成オプションの説明については、rippled
GitHubリポジトリーをご覧ください。
構成の変更を有効にするには、rippled
を再起動する必要があります。
[debug_logfile]
セクションまたは[database_path]
セクションを変更すると、rippled
を実行するユーザに、新しく構成したパスの所有権を付与する必要が生じる場合があります。
更新
rippled
を定期的に更新して、残りのXRP Ledgerネットワークと同期させておく必要があります。rippledのGoogleグループをサブスクライブすれば、rippled
の新しいリリースに関する通知を受け取ることができます。
rippled
のパッケージには、Linuxでの自動更新を有効にするために使用できるスクリプトが含まれています。その他のプラットフォームでは、手動での更新が必要です。