パブリック署名の有効化
デフォルトでは、rippled
の署名メソッドは管理者接続に限定されています。v1.1.0以前のバージョンのrippled
のように、署名メソッドをパブリックAPIメソッドとして使用できるようにするには、構成を変更することで、これを使用できるようにします。
これにより、サーバが「パブリック」JSON-RPC接続およびWebSocket接続を受け入れる場合は、これらのパブリック接続で以下のメソッドが使用できるようになります。
これらのメソッドを使用するにあたり、管理者接続からパブリック署名を有効にする必要はありません。
注意
パブリック署名を有効にすることは推奨されません。wallet_proposeメソッドと同様に、署名コマンドでは管理レベルの権限を必要とするアクションは実行されませんが、署名コマンドを管理者接続に制限することにより、ユーザが安全ではない通信経由で、またはユーザの管理下にないサーバとの間でシークレットキーを無責任に送受信することを防止します。
パブリック署名を有効にするには、以下の手順を実行します。
rippled
の構成ファイルを編集します。vim /etc/opt/ripple/rippled.cfg
推奨インストールでは、デフォルトで
/etc/opt/ripple/rippled.cfg
という設定ファイルを使用します。その他の場所としては、$HOME/.config/ripple/rippled.cfg
($HOME
はrippled
を実行しているユーザのホームディレクトリです)、$HOME/.local/ripple/rippled.cfg
またはrippled
を起動した現在の作業ディレクトリがあります。以下のスタンザを構成ファイルに追加し、変更を保存します。
[signing_support] true
rippled
サーバを再起動します。systemctl restart rippled