ledger
ledger
コマンドは公開されているレジャーの情報を取得します。
Clioサーバはデフォルトで検証済みのレジャーデータを返すことに注意してください。
リクエストのフォーマット
リクエストのフォーマットの例:
{ "id": 14, "command": "ledger", "ledger_index": "validated", "transactions": false, "expand": false, "owner_funds": false, "diff": false }
リクエストには以下のパラメータを含めることができます。
Field | 型 | 説明 |
---|---|---|
ledger_hash | ハッシュ | (省略可) 使用するレジャーバージョンの20バイトの16進文字列。(レジャーの指定ご覧ください。) |
ledger_index | レジャーインデックス | (省略可) 使用するレジャーのレジャーインデックス、またはレジャーを自動的に選択するためのショートカット文字列。(レジャーの指定をご覧ください) |
transactions | 真偽値 | (省略可) true の場合、指定されたレジャーバージョンのトランザクションに関する情報が返されます。デフォルトではfalse です。レジャーバージョンを指定しない場合は無視されます。 |
expand | 真偽値 | (省略可) ハッシュのみではなく、トランザクション/アカウントの完全な情報がJSONフォーマットで提供されます。デフォルトではfalse です。トランザクション、アカウント、またはその両方をリクエストしない場合は無視されます。 |
owner_funds | 真偽値 | (省略可) true の場合、レスポンスのOfferCreateトランザクションのメタデータにowner_funds フィールドが含まれます。デフォルトではfalse です。トランザクションが含まれておらず、expand がtrueではない場合には無視されます。 |
binary | 真偽値 | (省略可) true で、かつtransactions とexpand が両方ともtrue の場合、JSONフォーマットではなくバイナリフォーマット(16進文字列)でトランザクション情報が返されます。 |
diff | 真偽値 | (省略可) true の場合、指定したレジャーのトランザクションの一部として追加、変更、または削除されたすべてのオブジェクトを返します。 |
ledger
フィールドは廃止予定であり、今後予告なしに削除される可能性があります。
Clioのledger
コマンドは、rippledのledgerコマンドでサポートされている以下のフィールドをサポートしていません。
accounts
full
queue
上記のフィールドのいずれかがtrue
に設定されている場合、Clioは常にリクエストをrippled
に転送します。
レスポンスのフォーマット
処理が成功したレスポンスの例:
{ "result": { "ledger_hash": "3787026448652A36491493C1202A443B2A6CC6022599BB0B25DDB0802DD7F1E7", "ledger_index": 82681623, "validated": true, "ledger": { "account_hash": "39D34D858A0FD652143ED84B67A09193772DE0CCEBD2D63619E679293B7A3388", "close_flags": 0, "close_time": 748569571, "close_time_human": "2023-Sep-20 23:59:31.000000000 UTC", "close_time_resolution": 10, "closed": true, "ledger_hash": "3787026448652A36491493C1202A443B2A6CC6022599BB0B25DDB0802DD7F1E7", "ledger_index": "82681623", "parent_close_time": 748569570, "parent_hash": "674FF6C68956E06CB9628833677C3DD71824C87C0AEFB487984CF98C3964DAEE", "total_coins": "99988406188847858", "transaction_hash": "11EE9C448D6B07B88A80B4FC7935B485E513816B3B47D0976CE9F51E7CF10A85" } }, "status": "success", "type": "response", "warnings": [ { "id": 2001, "message": "This is a clio server. clio only serves validated data. If you want to talk to rippled, include 'ledger_index':'current' in your request" } ] }
レスポンスは標準フォーマットに従っており、正常に完了した場合は結果にレジャーに関する情報を表す次のフィールドが含まれています。
Field | 型 | 説明 |
---|---|---|
ledger | オブジェクト | このレジャーの完全なヘッダーデータ。 |
ledger.account_hash | 文字列 | このレジャーのすべてのアカウントの状態情報のハッシュ値。 |
ledger.accountState | 配列 | (リクエストで指定がない場合省略) このレジャーのすべてのアカウント状態情報(16進数) |
ledger.close_flags | 数値 | このレジャーのクローズに関するフラグのビットマップ。 |
ledger.close_time | 数値 | レジャーが閉鎖された時刻(Rippleエポック以降の経過秒数)。 |
ledger.close_time_human | 文字列 | 人間が読めるフォーマットでのこのレジャーが閉鎖された時刻。常にUTCタイムゾーンを使用します。 |
ledger.close_time_resolution | 数値 | レジャー閉鎖時刻が丸められる秒数の範囲。 |
ledger.closed | 真偽値 | このレジャーが閉鎖されているかどうか。 |
ledger.ledger_hash | 文字列 | レジャー全体の一意の識別用ハッシュ。 |
ledger.ledger_index | 文字列 | このレジャーのレジャーインデックス。整数を引用符で囲んだ形式で示されます。 |
ledger.parent_close_time | 数値 | 前のレジャーが閉鎖された時刻。 |
ledger.parent_hash | 文字列 | このレジャーの直前のレジャーの一意の識別用ハッシュ。 |
ledger.total_coins | 文字列 | ネットワークのXRPの合計(drop数)。整数を引用符で囲んだ形式で示されます。(トランザクションコストによりXRPが焼却されると、この値は減少します。) |
ledger.transaction_hash | 文字列 | このレジャーに記録されているトランザクション情報のハッシュ(16進数) |
ledger.transactions | 配列 | (リクエストで指定がない場合省略) このレジャーバージョンで適用されたトランザクション。デフォルトでは、メンバーはトランザクションの識別用ハッシュ文字列です。リクエストでexpand がtrueとして指定されている場合は、メンバーはJSONフォーマットまたはバイナリフォーマットでのトランザクションの完全な表現です。フォーマットは、リクエストでbinary がtrueとして指定されていたかどうかに応じて決まります。 |
ledger_hash | 文字列 | レジャー全体の一意の識別用ハッシュ。 |
ledger_index | 数値 | このレジャーのレジャーインデックス。 |
validated | 真偽値 | (省略される場合があります) true の場合、このレジャーは最終バージョンです。省略または false の場合、このレジャーのデータは最終版ではありません。 |
diff | オブジェクト | (リクエストでdiff パラメータの指定がない場合省略) レジャーのトランザクションの一部として追加、変更、または削除されたハッシュの配列を含むオブジェクト。 |
リクエストに"owner_funds": true
が指定されておりトランザクションが展開されている場合、レスポンスには、各OfferCreateトランザクションのmetaData
オブジェクトのowner_funds
フィールドが含まれています。このフィールドの目的は、新しい検証済みレジャーごとにオファーの資金化ステータスを容易に追跡できるようにすることです。このフィールドの定義は、オーダーブックサブスクリプションストリームでのこのフィールドのバージョンとはわずかに異なります。
Field | 値 | 説明 |
---|---|---|
owner_funds | 文字列 | このレジャーのすべてのトランザクションの実行後に、このOfferCreateトランザクションを送信するAccount が保有するTakerGets 通貨の額。この通貨額が凍結されているかどうかはチェックされません。 |
リクエストで”diff": true
を指定した場合、レスポンスにはオブジェクトdiff
が含まれます。このオブジェクトのフィールドは以下の通りです。
Field | 値 | 説明 |
---|---|---|
object_id | 文字列 | オブジェクトのID |
Hashes | オブジェクトまたは16進文字列 | リクエストがbinary をtrueに設定したかfalseに設定したかに応じて、このフィールドは作成されたオブジェクトの内容、変更されたオブジェクトの新しい値、またはオブジェクトが削除された場合は空の文字列を返します。 |
diff
にtrue
を設定した場合のレスポンス
{% code-snippet file="/_api-examples/ledger-clio/jsonrpc-diff-response.json" language="json" /%}
考えられるエラー
- 汎用エラータイプのすべて。
invalidParams
- 1つ以上のフィールドの指定が正しくないか、1つ以上の必須フィールドが指定されていません。lgrNotFound
-ledger_hash
またはledger_index
で指定したレジャーが存在しないか、存在してはいるもののサーバが保有していません。